【SSE】[Zscaler] [ZIA] [設計] [個別] [インライン補助] URL Category
URL Categoryとは
URL Categoryとは、複数の接続先をグループとして管理するための機能です。
ZIAではURL Filteringだけでなく、以下のように様々なインラインポリシーがURL Categoryを参照しています。
- URL Filitering
- SSL Inspection
- File Type Control
- DLP
- Cloud Browser Isolation
ZIA全体で利用される共通オブジェクトという位置付けになります。
URL Categoryの種類
URL Categoryには、大きく分けて以下の2種類があります。
Zscaler定義URL Category
Zscalerがあらかじめ分類しているカテゴリです。
例えば、
- Business
- Social Networking
- Streaming Media
- File Sharing
など、数百種類のカテゴリが用意されています。
これらは様々なポリシーから利用できます。
ユーザー定義URL Category
管理者が自由に作成できるカテゴリです。
例えば、
- URLフィルタリング許可リスト
- URLフィルタリング拒否リスト
- SSLインスペクション例外リスト
- SOARブロックリスト
- File Type Control対象リスト
など、ポリシーの役割に応じて管理できます。
一度作成したURL Categoryは、複数のポリシーから共通して利用できます。
つまり、接続先ごとにカテゴリを作るのではなく、役割ごとにカテゴリを作る
という考え方にすると、複数のポリシーから再利用しやすい設計になります。
ユーザー定義URL Categoryへ登録できるもの
ユーザー定義URL Categoryには、
- URL(前方一致)
- ドメイン(FQDN)
- IPアドレス
- IPレンジ
- Keyword(部分一致)
などを登録できます。
しかし、どの情報を登録するかは、利用するポリシーによって変わります。

設計で重要なこと① ポリシーに応じて登録粒度を決める
URL Categoryという名前ですが、必ずしもパス付きURLを登録すればよいわけではありません。
例えば、SSL InspectionではTLS通信の開始時点で判定を行うため、パス情報は取得できません。
そのため、SSL Inspectionで利用するURL Categoryは、「example.com」のような
FQDN単位で登録する必要があります。
また、SSL InspectionをBypassした通信にもURL Filteringを適用する設計では、
SSL InspectionとURL Filteringで同じURL Categoryを利用することがあります。
このような場合も、FQDN単位で登録しておく方が設計しやすくなります。
一方、URL Filteringだけで利用するのであれば、
「https://example.com/download/」
のようにパス単位で細かく制御することも可能です。
つまり、何でもパス付きURLを登録すればよいわけではありません。
利用するポリシーを考慮し、必要な粒度で登録することが重要です。
設計で重要なこと② 基本はURLs Retaining Parent Categoryを利用する
ユーザー定義URL Categoryへの登録方法には、以下の二つがあります。
- Custom URLs
- URLs Retaining Parent Category
Custom URLsを利用すると、登録した接続先はユーザー定義URL Categoryのみに所属し、
Zscalerが判定した元のカテゴリから外れます。
一方、URLs Retaining Parent Categoryを利用すると、
ユーザー定義URL Categoryへ追加しながら、Zscalerが判定したカテゴリも維持できます。
例えば、Businessカテゴリへ分類されているサイトを、「URLフィルタリング許可リスト」
へ追加した場合でも、Businessカテゴリのまま運用できます。
そのため、既存のURL FilteringやSSL Inspectionなど、他のポリシーへの影響を最小限に抑えながら、
独自のカテゴリを追加できます。
本ブログでは、特別な理由がない限り、基本は「URLs Retaining Parent Category」の利用をおすすめします。
Custom URLsは、親カテゴリから除外したい場合など、特殊な要件がある場合に利用するとよいでしょう。
設計で重要なこと③ 基本はURLで管理する
ユーザー定義URL Categoryには、URLだけでなくKeywordも登録できます。
Keywordは便利な機能ですが、登録できる件数には上限があります。
公式ドキュメントでは登録可能数が公開されていますが、実際の運用では
公式記載より少ない件数で登録上限へ到達するケースも確認しています。
一方、URLはKeywordよりも多く登録できるため、長期的な運用でも余裕があります。
そのため、本ブログでは、特別な理由がない限り、基本はURLで管理することをおすすめします。
Keywordは、URLでは実現できない要件がある場合に限定して利用するとよいでしょう。
設計で重要なこと④ ルールは役割ごとに分離する
本ブログではURL Filteringの記事で、
ユーザー定義URL CategoryとZscaler定義URL Categoryのルールを分離する構成
をおすすめしました。
例えば、以下のような構成です。
| 優先順位 | ルール | 対象 |
|---|---|---|
| ① | SOAR Block | SOARブロックリスト |
| ② | User Custom Block | ユーザー定義URL Category |
| ③ | User Custom Caution | ユーザー定義URL Category |
| ④ | User Custom Allow | ユーザー定義URL Category |
| ⑤ | Zscaler Category Block | Zscaler定義URL Category |
| ⑥ | Zscaler Category Caution | Zscaler定義URL Category |
| ⑦ | Zscaler Category Allow | Zscaler定義URL Category |
このように構成することで、組織独自に管理しているURLを優先して評価できます。
新しい接続先を追加する場合も、ルールを変更する必要はありません。
URL Categoryへ登録するだけで、
- URL Filtering
- SSL Inspection
- File Type Control
- DLP
- Cloud Browser Isolation
など、同じURL Categoryを参照するすべてのポリシーへ反映されます。
SOARを利用する場合も同様です。
SOARはAPI経由でURL Categoryを更新するだけであり、ポリシーそのものを変更する必要はありません。

まとめ
URL Categoryは、単に接続先を登録する機能ではありません。
ZIA全体のインラインポリシーが参照する共通オブジェクトです。
また、ポリシーごとに評価できる情報は異なるため、
URL・FQDN・Keywordなどを適切に使い分ける必要があります。
そのため、
- ポリシーの役割に応じてURL Categoryを作成する
- 利用するポリシーを意識して登録粒度を決める
- 基本はURLs Retaining Parent Categoryを利用する
- 基本はURLで管理する
- ユーザー定義URL Categoryを優先して評価する
- ルールを増やすのではなく、URL Categoryを育てる
という考え方で設計すると、シンプルで運用しやすい構成になります。
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